ふくれ織の染の袋帯のお手入れです。お客様は白地部分の変色を気にされており、一旦お預かりし返答することにしました。
いつも難しい仕事を依頼している京都の職人さんに送り、返答を聞いたところ難しいとのこと。
変色が集中している部分は帯の端、たぶん手についた汗の変色と思われます。えんじ色の帯の裏地から色移りの可能性があるためか、滋賀・神戸の職人さんからも同じ答え。お客様には100%キレイに出来ないことを連絡し、帯の丸洗いで帯全体の薄汚れとシミ・変色を100%でなくても薄くすることで了解を得ました。
洗った後の画像を残さなかったのが悔やまれますが、完全な仕事を100点とすると結果は55点でしょうか。
でもお客様には喜んでいただきました。帯のシミ抜き・変色直しは思うようにいかないものです。
今回の加工料金は 5,000円 税別